Tech Note 30: eVB2NSB Converter

March 21, 2003

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本稿はベータソフトウエアを解説しています。引続き修正と改善を行っていきますが、ご意見がありましたら、ご連絡下さい。

あなたのプロジェクトでScrollかFrameをお使いの場合、これらのオブジェクトをサポートするベータruntimeをお送りしますので、直接ご連絡下さい。

eVB2NSB ConverterはemBedded Visual BasicプロジェクトをNS Basic/CE 4.0へ変換するために使用できます。他の変換ツール同様、100パーセントの変換は行えません。しかし、十分な信用の置ける変換を行いますので、最終的な修正はそれほど大変なものではないはずです。

このツールは引き続き改善されますが、現状を把握するために、ソースコードを提供しています。自分用に使う目的で自由に修正して結構です。また、コードのアップデートがありましたらお送り下さい。

プロジェクトはeVB2NSB.zipをダウンロードして下さい。実行するにはVisual Basic 6が必要です。

なぜ変換するの?

何か新しいものに移行する時、最初にあなたが気が付くのが、何か失ったものでしょう。でも失望しないで下さい。NS Basic/CEは代わりに他の有益なものを提供します。また、常にNS Basic/CEを改善するように心掛けていますので、ご意見がありましたらご連絡下さい。

これらは変換後に得られるものです。

  1. パフォーマンスの向上 - 通常2倍速くなる
  2. より多くのコントロールとオブジェクト
  3. 追加されたステートメント
  4. デスクトップ上またはデバイス上、どちらでも開発可能
  5. より多くのデバイスで実行
  6. NS Basic/CEは引続き向上

どのように実行するのか?

  1. eVB2NSBを起動する
  2. あなたのプロジェクトを開く
  3. Convertボタンを押す。数秒で終了
  4. 変換の総括が表示される
  5. ".txt"拡張子を持つ1つのファイルが作成される
  6. NS Basic/CEデスクトップまたはデバイス上でこのファイルを開く

注意点

  1. それぞれのオブジェクト名はユニークであること。eVB2NSBが同じ名前のオブジェクトを2つ見つけた場合、プロジェクトをeVBで開き、1つを変更するように指示します。そのオブジェクト用の全てのイベント名も変更することを忘れないで下さい。
  2. フォームプロパティ:NS BasicのフォームはPictureBoxオブジェクトを基に作られていますので、eVBが持っている全てのプロパティは持っていません。通常はほとんど使われないものです:Appearance、Caption、ControlBox、LockControls、ShowOKForm。変換されたコード内では、これらのプロパティを使ったステートメントはコメントになっています。
  3. メニューバー:NS Basicはメニューを異なった方法で実行しています。実際はより単純です。eVBが使うMenuコントロールの集合の代わりに、メニューオプションをセットする、いつでも実行できるSetMenuステートメントがあります。現在eVB2NSBはメニューを変換しませんので、ご自身で行って下さい。
  4. ビットマップ:eVBはビットマップをプロジェクトの中に含めます(frxファイル)。NS Basicはそれぞれ別のファイルに残します。FRX Split 2.0と呼ばれるユーティリティがネット上からダウンロードできます。これを使うと、frxファイルからビットマップを抽出できます。
  5. リストボックス:eVBでは、IDE内で、リストボックス用に予め読込まれた値をセットできます。NS Basicでは、これらをコード内で行う必要があります。現在、eVB2NSBはこれらの情報(frxファイルに入っている)を抽出しませんので、ご自身で行う必要があります。
  6. Timerコントロール:NSBはTimerコントロールを持っていません。代わりに、組込みコントロールにあるTimerプロパティをセットして下さい。 千分の一秒単位(milliseconds)でイベントを起こすことができます。
  7. Me:Meオブジェクトはサポートしていません。eVB2NSBはMeを使ったステートメントがコメントになっていることを報告しますので、ご自身で修正して下さい。
  8. 描画:NSBは現在、丸角をもった四角形を描画しません。代わりに普通の四角形を描きます。