NS Basic/Palm チュートリアル #1:

A Simple Program


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目的

NS Basic/Palmチュートリアルの目的は、NS Basic/Palmを使ってどのようにプログラムが作られていくかを説明します。チュートリアルを始める前に、NS Basic/Palmをお使いのPCにインストールして下さい。ここでは非常に簡単なプログラムを作成します。

プログラムの説明

ここで作るプログラムは、1つのボタンが中に入ったフォームを持っています。ユーザ(プログラムを使う人)がボタンをタップすると、プログラムは"Hello--Welcome to NS Basic/Palm"というメッセージを表示します。

プログラムの開発

1. 起動

2. プロジェクト・プロパティの変更

3. フォームのプロパティを変更

4. フォームにボタンを配置する

ボタンのテキストを変更:

ボタンのサイズを変更:

ボタンの位置を変更:

5. ボタンが押された時に実行されるコマンドの追加

 

6. プロジェクトを保存

7. ダウンロード可能なPalmデバイスファイルを作成

エラーがある場合、エラーメッセージと、エラーの箇所がハイライトされたコードウィンドウが現れます。エラーは修正し、エラーが出なくなるまで、コンパイルを繰り返して下さい。エラーがない場合(コンパイルが成功)、アプリケーションのサイズを表示したメッセージボックスが現れます。

Congratulations !! これでNS Basic/Palmプログラムの完成です。

プロジェクトのテスト

POSEシミュレータを使ってテスト

POSEシミュレータの環境を予め整えなくてはなりません。ReadMeファイルを参照して下さい。

 

Palmデバイスを使ってテスト

 

チュートリアルを拡張

NS Basic/Palmの他の機能を見てみましょう。ここでは今作ったプログラムを少し複雑にします。 IDE画面で「ファイル」...「閉じる」とメニューを選び、NS Basic/Palmを終了させて下さい。

再起動

変更:メッセージを変更

	Dim s as string
	Dim d as date
	d=today()
	s=str(d)
	MsgBox "Today is " + s 

 

変更:プログラム始動時のコード

	msgbox "HelloPgm will continue when you tap on OK"

このコードはプログラムがスタートする時に実行される。 プログラムはメッセージを表示し、ユーザが「OK」をタップするまで休止する。ユーザがタップすると、プログラムは継続し最初のフォームを表示する。

変更:スクリーンの描画時のコード

この変更はフィールドを追加し、その時の時間を表示します。もう1つのボタンを追加し、時間のアップデートを起こすようにします。

時間を表示するフィールドをフォームに追加する。

フォームが表示される時に実行されるコードを追加する。

	dim wk as string
	dim t as time
	t = now()
	wk = str(t)
	fldTime.text = wk

 

このコードは、Palmデバイスがスクリーンを表示した直後に、時間をフィールドオブジェクト"fldTime"へセットする。 ステートメント t=now() は、現在の時間を得て、時間変数の"t"に割り当てる。 strファンクションは、内部時間フォーマットをテキスト文字列のhh:mm:ssフォーマットへと変換する。このテキスト文字列がフィールドオブジェクトに入れられ表示される。

次のステートメントは上のコードを短くしたもので、同等な処理を行う。

	fldTime.text=str(now()) 

フォームを再描画するためのボタンを追加する。これによって時間が更新される。

再描画を起こすコードを追加する。

	Redraw